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今回は4章『竜災未だ止まず、狼は吠える』の感想をまとめていきます。
この章のメインはシャンフロ内での対人戦です。
ざっくり言ってしまえば、サンラクが隠していた力を発揮し、周りを騒然とさせていきます。
それが気持ちのいい勝負で披露されるので、個人的に好きな章BEST3に入る内容です。
それでは、どんな内容か紹介させていただきます。
この記事を読むとわかること
- 4章の概要
- 登場人物
- お気に入りのワンシーン
- 4章の感想
この記事書いてるのこんな人!
シャングリラフロンティア単行本1巻を友人に貸してもらい、作品にハマる。(1~4巻エキスパンション購入済み)
続きが気になり、調べていると小説家になろうが原作であることを知る。
暇な時間は全て作品を読む時間に充て、最新のページまで読み進める。
現在更新を待ちながら、原作の2周目に突入中!
『4章:竜災未だ止まず、狼は吠える』の概要
4章は以下の3つを押さえておけば、バッチリです。
ポイント
- ヒロインちゃんのダイレクトアタック
- サンラクの強化
- 《黒狼》VS《旅狼》
それでは、それぞれを解説していきたいと思います。
ヒロインちゃんのダイレクトアタック
シャングリラフロンティアのヒロイン斎賀 玲(サイガ-0)は陽務 楽郎と同じ学校の生徒です。
2人は夏休みが終わり、学校が始まります。
玲は普段車を使って登校をしていましたが、楽郎と一緒に登校するために徒歩で行くことを選択します。
そして、勇気をもって行動し、一緒に登校することに成功するのです。
また、シャンフロ内では姉でありクランのリーダーであるサイガー100に黒狼をやめ、旅狼へ移籍をすると宣言します。
この出来事がクラン同士の対決に繋がっていきます。
楽郎とお近づきになるためにシャンフロを始めた玲でしたので、目標に1歩近づきましたね。
さらに、リアルで会うことが増えていき楽郎もサイガ-0=玲ということを知りますので、ヒロインちゃんはようやくスタートラインに立てたようです。
サンラクの強化
この章では、サンラクが新たに得た装備や技術が惜しみなく出されるので、それぞれ確認していきます。
勇魚兎月(いさなとげつ)
ヴォ―パルシリーズの武器。最初にヴォーパルバニーを倒して手に入れた致命の包丁を真化した兎月をさらに真化させた武器。
対刃剣であり、【金照】と【冥輝】という2つの剣が合体すると【蒼耀月】という1本の剣となる。
【金照】の効果でクリティカル攻撃に成功すると攻撃した相手の成分結晶を作ることが出来る。
この成分結晶は「致命の月蝕」という蒼耀月状態で冥輝の鞘から金照を抜刀する補助スキルの加速上昇量に影響する。
つまり、2対の剣は1つになると居合切りに特化した状態になり、その速さは成分結晶のレア度次第。1本の剣としても使用可能。
ちなみに作者の硬梨菜先生がおっしゃるにはこの武器は「仮面ライダービルド」に登場するフルボトルバスターをイメージすると良いそうです。
封雷の撃鉄・災(レビントリガー・ハザード)
右手を覆う琥珀の装飾を持つ手袋。右親指の琥珀部分を自身の左胸にぶつけることで琥珀に封じられた効果が発動する。
対象は漆黒の雷を纏うが追加効果として、追加ダメージ、攻撃対象の状態異常抵抗の低下、蝕電効果が発動する。また、「過剰伝達」状態になり、モーション感度が数倍に引き上げられ、10秒ごとに体力総量の50%のダメージを受ける。
つまり、めっちゃ速く動けるけど、気を抜くと派手に転んで壁のシミになります。
これも「仮面ライダービルド」に登場するハザードトリガーがヒントになったそうです。
灼骨砕身(シャッコツサイシン)
サンラクはこの武器を作るために、ユニークモンスター「無尽のゴルドゥニーネ」と一戦交えます。
ゴルドゥニーネは脱け殻が自立行動能力を獲得するので、複数体存在します。
今回は本体ではない個体の毒を金照で成分結晶化することで目的を達成しますが、本体が登場し追い込まれました。
ヴァイスアッシュの助けもあり、窮地を乗り切った後、この武器が作られました。
この武器はリュカオーンの呪いを5分間無効化することが出来ます。
効果を発揮すると、胴体と足がひび割れ、亀裂から炎が漏れる。
これも「仮面ライダービルド」の割れる!食われる!砕け散る!でお馴染の仮面ライダーローグに影響を受けたそうです。
甦機装:冥王の鎧盾(リ・レガシーウェポン:ディス・パテル)
引用:シャングリラ・フロンティア/硬梨菜/設定鍵インベントリア/極めて個人的欲求を満たすための武器解説 第二回より
装甲を展開して磨き上げられた深海の鏡が露わとなることで真価が発揮される。
魔力に対して極めて優れた耐性を持ち、生半可な衝撃ではヒビすら入らない硬度を誇る。
この盾は超過機構をもっており、その特性は「吸転換」である。
普段は鏡として魔法を反射するところをレンズとしてあえて機構内に取り込むことで吸収した魔法を転換し、使用者の全ステータスの上昇及び強化状態「冥炎」を付与する。
これは「仮面ライダービルド」に影響を受けていませんが、超過機構は「仮面ライダー555」ですから、仮面ライダーと全くの無縁と言えないかもしれません。
龍宮院富嶽全面協力!VR剣道教室・極
これはゲームのシャンフロイベントではなく、別のゲームにて新たなプレイスタイルを手に入れたということです。
これは、剣道の教材ソフトです。
サンラクがこれを手に入れたのは、裏ボスが誰にも倒せないと評判だったからです。
裏ボスはタイトルにある通り、龍宮院 富嶽さんです。
彼は、公式戦のみでも生涯戦績8,238勝6敗、龍宮院道場には勝ち取ったトロフィーだけで床が抜けた場所があるなど数々の逸話を残しております。
そんな彼の戦い方は、経験則から相手の動きを見切り、それに対して最低限の動きだけで対応し面を打つというもの。
つまり、サンラクはこのゲームから龍宮院 富嶽の戦い方を模倣し、自分流へと昇華させたのです。
※ちなみにこのゲームは、晩年の龍宮院 富嶽が相手の技だけを見て、相手そのものを見ていないと気づき絶望した後、自分のようにはなるなという想いを自分の後ろを歩く者たちに届けるために作られた。
《黒狼》VS《旅狼》
黒狼と旅狼は同盟関係を結んでいた。
しかし、サンラクがユニークモンスターに関する情報共有をせずリュカオーンやクターニッドを討伐したことを黒狼側が同盟違反だと感じていた。
さらに、サイガ-0の移籍も重なり、不満が爆発する。
険悪なムードが両クランに漂い始めたころ、旅狼に新加入した京極が偶然出会った黒狼のプレイヤーを倒し、倒したプレイヤーの武器や装備を手に入れる。
同盟内容、サイガ-0の移籍、倒したプレイヤーの装備の扱いなど問題が積み重なったことから両クランでの会談が開かれることになった。
しかし、この会談はペンシルゴンとサイガ-100が裏で手を組んでおり、黒狼の内部派閥の分断が真の目的であった。
旅狼のペンシルゴン、京極、サンラクの言葉巧みな挑発に黒狼のサブリーダーリベリオスがうまく引っかかる。
頭に血が上っている彼らにカッツォが代表戦を提案したことで、会談の決着は勝負で決めることになった。
裏で手を組んでいるが、最大の敵として立ちふさがるのはシャンフロ廃人サイガ-100。
サンラクは新武器のお試しも兼ね、全力で立ち向かっていく。
登場人物
サンラク(日務 楽郎)
主人公。ユニークモンスターを立て続けに倒しているため、装備などもさらに強化されている。今回、初めて多くの人の前で自分の装備や戦闘を見せる。盛り沢山すぎて周りの人は呆然とするばかり。
サイガ-0(斎賀 玲)
ヒロイン。今までヒロインらしい行動が出来ていなかったけどようやくスタートラインに立った。ゲームショップの岩巻さんに背中を押してもらいつつ、サンラクとの距離を詰めていく。しかし、サンラクには好意が届いていない様子。頑張れ、ヒロインちゃん。
ペンシルゴン
旅狼のリーダー。リアルでサイガ-100と親しく、会談前に手を組んでいた。黒狼の内部分裂をさせるために、大好きな智謀を張り巡らし獲物を追い詰めていく。
オイカッツォ
プロゲーマー。今回は代表戦を提案する役として会談に参加。棒読み芝居をしてしまい仲間からは辛口採点をくらってしまう。代表戦では、プロゲーマーらしく3タテを決める強さを見せつける。
京極(きょうアルティメット)
旅狼に新加入したメンバー。元は阿修羅会という対人を好むPK集団に属していた。すでに新大陸へ行っておりレベル上限を突破している。龍宮院 富嶽の孫。サンラクにオススメされたクソゲーで天誅されまくる。
リベリオス
黒狼のサブリーダー。黒狼がシャンフロ内トップのクランであり続けることを目的としている。リュカオーンを討伐したいサイガ-100の思想と異なるため、今回の会談の生贄に選ばれた。
サイガ-100
黒狼のリーダー。斎賀玲の姉。生活のほとんどをシャンフロに捧げているガチの廃人。リュカオーンを倒すことに執心している。リュカオーンを倒したこと、妹の斎賀玲が想いを寄せていることなどからサンラクがどんな人物か見極めようとしている。