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今回の内容は前回のGH:C編の続きである、『クターニッド戦』の感想を書いています。
物語の舞台はシャンフロに戻り、ユニークモンスター「深淵のクターニッド」との戦闘が始まります。
一筋縄ではいかないクターニッドとの戦闘は、とても面白かったです。
それでは、どんな内容か説明していきたいと思います。
この記事読むとわかること
- クターニッド戦の概要
- 登場人物
- お気に入りのワンシーン
- クターニッド戦の感想
クターニッド戦の概要
おおまかな流れ
- 封将攻略
- リアルでの主人公強化イベント
- クターニッド戦
この3点を押さえておけば、クターニッド戦はバッチリです!
封将攻略
深淵盟都ルルイアスには、4つの塔と1つの城があります。
城にはクターニッドが4つの塔にはそれぞれ封将と呼ばれるモンスターが設置されています。
①クリーオー・クティーラー
クリオネの姿をしたモンスター。魔法を封じる能力を持っている。
②スレイビール・ダーゴーン&ハイドーラ
2体で1体のボス。物理攻撃、スキルによる攻撃を無効化する
③バーシュド=メルナクル
1種の群体モンスター。体表から生み出される大量のフジツボが近距離攻撃を無効化する。
③アンモーン・オトゥーム
アンモナイトを模した騎士。つまりアンモ騎士。魔法、スキルを問わず遠距離攻撃を無効化する。
これらの封将を倒すには、無効化されないように物理攻撃、魔法攻撃、遠距離攻撃、近距離攻撃をする人の役割分担をする必要がある。
ギミックがわかり、役割分担が出来たことでサンラク達は難なく封将攻略を進めていくのです。
リアルでの主人公強化イベント
GH:C編での活躍からサンラクにプロゲーミングチーム「電脳大隊(サイバーバタリオン)」から『チェア型フルダイブVRシステム Pro』が贈られてきた。
この贈り物は、最新のフルダイブシステムでかなりの高性能を誇っています。
しかし、その分庶民に買わせる気がないお値段と大きさから『業務用』と言われています。
そんなものがサンラクにタダで贈られてきたということは、将来はぜひウチにという先行投資が行われたということです。
一応、作者は本編内ではプロゲーマーにジョブチェンジしないと言っています。
つまり、ここで注目すべきところは、シャンフロ内でのサンラクのパフォーマンスがかなり向上したということです。
クターニッド戦
クターニッドは5つの形態があります。
第1形態「妄想態」
巨大な漆黒の蛸に見える姿。この形態のクターニッドは倒せないので、城内のギミックを解除しないといけない。
第2形態「幻想態」
八芒星の魔法陣から触手と目玉が生えた異形の姿。攻撃に用いられる触手すべてに一定ダメージを与えると解除される。
第3形態「空想態」
魔法陣を組み合わせて作った中身のないハリボテの蛸のような姿。八本の触手が持つ杯がそれぞれ異なる特殊能力を発動し、それに対応した反転効果が表れる。
赤:近距離攻撃無効
橙:遠距離攻撃無効
黄:物理攻撃無効
黄緑:魔法攻撃無効
緑:色彩反転(プレイヤーの視点で色が変わる)
青:性別反転(プレイヤ―の性別が変わる)
藍:ステータス反転(ランダムで2つのステータスの数値が変わる)
紫:ダメージ反転(クターニッドにダメージを与えると回復、回復するとダメージ)
これら全ての杯を破壊しなければ、次の段階に進むことができない。
第4形態「仮想態」
周囲の生物を吸い込むブラックホールのような漆黒球体の姿。
モンスターを召喚し、吸収する。吸収したモンスターの数によって次の形態の体力が変動するので、倒す相手を即座に判断しなければならない。
第5形態「想像態」
第4形態で吸収したモンスターによって、仮初の実態を得た姿。
宝玉によって8名の行動パターンを解析し、自分の動きとする第1段階と8つの宝玉を基点として8本の触手を展開する第2段階がある。
第2段階で宝玉全てを破壊し、一定量ダメージを与えるとクリアとなる。
登場人物
サンラク
主人公。相棒はNPCのエムル。ライオッドブラッドというエナドリを飲んでキマっている(パフォーマンスが向上している)状態。
サイガ-0
ヒロイン。シャンフロ廃人。所属するクランのリーダーである姉とケンカをし、クターニッド攻略に遅れて参戦するも圧倒的火力でパーティーに貢献する。実はサンラクと同じユニークシナリオを発生させるために装備を変えている。
ルスト
ネフィリム・ホロウというロボットアクションゲームの最強プレイヤー。シャンフロでは弓使い。普段は言葉数が少ないがネフィリム・ホロウのこととなると饒舌に語りだす。サンラクの持っているロボとの交換条件としてクターニッドにつながるユニークシナリオを紹介する。
モルド
ルストの相棒。ネフィリム・ホロウでは、ルストのサポートを行っている。シャンフロでは魔法職。笑いの沸点が低いため、ちょっとしたギャグでもツボに入る。
秋津茜(あきつあかね)
狐のお面を着けた忍者。明るく元気な女性。相棒はNPCのシークルゥ。勢いよく行動しようとするので他の人によく「ステイ」させられている。実はユニークモンスター『ジークブルム』の呪いを受けており、サンラクと同じラビッツ関連のユニークシナリオを受注中。
お気に入りのワンシーン
私のお気に入りのワンシーンは《サンラクがルストとモルドをクラン旅狼に招待するシーン》です。
決めるのかと思わせて不格好な感じになるのが、面白いですね。更に作者のあとがきもいいアクセントとなり、思わず声を出して笑ってしまいました。
1部抜粋して紹介いたします。一応、セリフ前に()で誰が話したかわかるようにさせていただきます。
場面は、船の残骸が大量にある砂浜です。
(サンラク)「前にも説明したけど俺たち「旅狼」は現メンバー三人でロボを共同所有してるんだ、聞いた話だとそれをクラン所有にできるらしいからさ」
(ルスト)「・・・・・・つまりそのゔぉるふなんとかに入れば」
ここで最後の一押しだ、この場に四体の戦術機獣を呼び出す!
(サンラク)「こいつらを扱う事も難しい事では」
バキバキグシャベキズドォーン!!
(サンラク・ルスト・モルド)「・・・・・・」
うん、考えてもみればそりゃあこんな腐った上にカビてそうな船の中で人間サイズよりデカい機械出したら床をぶち抜いて落ちるか。
(サンラク)「しまったぁーー!?」
(ルスト)「ロ、ロボが・・・・・・!」
(モルド)「こんな音立てたら半魚人が来ちゃうよ!?」
(エムル)「ていうか近づいてくる音がするですわぁーっ!!」
(サンラク)「ええいロボは後で回収する!財宝根こそぎ頂いていってやらあ!!」
(作者:硬梨菜先生のあとがき)
朱雀「どうも朱雀です、飛行能力とヒートソードによる奇襲攻撃を得意としてぐわぁぁぁ!?」
青龍「そうも青龍です、起動自体は一番最初でぐわぁぁぁ!?」
玄武「元から最重量級だからぐわぁぁぁ!?」
白虎「今の今まで一度も触れられてきませんでしぐわぁぁぁ!?」
引用:シャングリラ・フロンティア/湿気たマッチに火を、そして狼は群れを増すより抜粋
クターニッド戦の感想
クターニッド戦は前半のGH:C編と違い真っ向から熱い勝負ではなく、ギミックを解き明かしながら攻略を進めていくものでした。
ギミック攻略は会話など情報交換が重要となるため、出会ったばかりのルストやモルド、秋津茜らのキャラクターを理解しながら読むことが出来ました。
パーティーというのは、やはりお互いを理解していくことが大事ですね。
サンラクのソロでの機転の良さもすごいですが、今のメンバーでできること、できないことを理解して指示を出せるという面も見ることができました。
そんなことが出来る人間ってのは、自然と周りから頼られてしまうんですよ。
サンラクが本編で判断をゆだねられることに疑問をもっていましたが、当然の結果ですね(笑)
まとめ
多くのギミックを突破し、なんとかクターニッドのユニークシナリオをクリアすることが出来たサンラク達。
しかし、クリアした彼らはまだまだ落ち着くことができないようです。
「詳細を聞きにくる多くのプレイヤーたちとどのように関わっていくのか!?」が次の章で語られるみたいですので、今度はモンスター相手ではなく、人を相手にどんな立ち回りをするのか楽しみです。
気になった方はぜひ一度『シャングリラ・フロンティア』をご覧ください。
絶対に後悔はしませんよ!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!